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『灰土警部の事件簿 人喰山』 作・画・弁士:にいやなおゆき 

『灰土警部の事件簿 人喰山』を作った、にいやなおゆきと申します。実は、私は大阪デザイナー専門学校アニメーション科出身で、二十数年前にはプラネット+1さんで珍しいアニメーションを色々見せて頂いてました。

あの頃、青春時代に見せて頂いていた作品の数々が、今も作品製作の基礎となっております。今回シネ・ドライブ2010に参加させて頂く事になり、プラネット+1さんと、シネ・ヌーヴォさんで大阪の皆さんに自作を見て頂ける事になりました。大変感謝しております。

さて、『灰土警部の事件簿 人喰山』は「紙芝居アニメーション」です。画は全て静止画で、パンやズームなどのカメラワークだけで作られています。キャラクターは動きません。ナレーション……というか、キャラの台詞も活弁も私自身が演っております。(にいやなおゆき)


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内容的には、「貸本怪奇劇画」&「新青年」的「怪奇エログロミステリー」とでも言いましょうか。概要をご紹介しますと……。

残虐な連続殺人事件の、現場検証にやってきた灰土警部一行。しかし、そこは「人喰山」と呼ばれる阿鼻叫喚酒池肉林の恐怖地帯であった!血も涙もない灰土警部が、麓の村で出会った薄幸の美少女ハルコとのふれあいによって赤子のような心を取り戻すまでの、涙々の物語。作者自身が弁士も務め る、紙芝居アニメの超大作!

とまあ、なんだか心温まる良い話のようですが、かなりドギツイ表現もございます。先日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」に出品しましたところ……。

ゆうばり:「『人喰山』は、スポンサーのスカパーさんで放映出来ないので、通常の枠での上映は出来ません」
にいや:「ええ~~!」
ゆうばり:「ですから、特別枠を作りました。ゆうばりフォービデン・ゾーンです」
にいや:「フォービデン・ゾーンってなんですか?」
ゆうばり:「各国のファンタスティック映画祭にあるカテゴリーで、まあヤバい作品をかけるプログラムですね」
にいや:「ヤバいって……他にはどういう作品がかかるんでしょう?」
ゆうばり:「『ゾンビ完全版』です」
にいや:「光栄です!」

……とまあ、こういう次第で。「フォービデン・ゾーン」てのは、言わば「危険領域」てな意味らしいです。『灰土警部の事件簿 人喰山』、当然地上波でも衛星放送でもかけられません。ソフトが出る可能性もありません。そうなのです!この作品を見る事が出来るのは、プラネット+1さんやシネ・ヌーヴォさんといった、ワイルドでナイスな、ごく一部の劇場だけなのです!

添付しました写真をご覧になればおわかりですが。この作品は自宅サウンドスタジオで録音されています。ダンボール箱内部にタオルを貼り、外側に布団を被せて作った自作スタジオです。

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実はこの作品は、昨年渋谷のUPLIKさんで『傑力珍怪映画祭』の一本として公開された物です。他にも同時上映の『地獄に堕ちたシェイクスピア』や、『大拳銃』『魔眼』『焦げ女、嗤う』なども「傑力珍怪」の作品です。

どうぞ合わせてご覧下さいませ。どの作品も、美しく、下品でなく、心温まる、ナイスでクールでファニーな傑作ばかりです。

全作品に共通するのは「自分探しなんかする気も無い」という、鋼の意志でございます。京阪神方面の皆様、どうぞ『人喰山』と「傑力珍怪」作品群をよろしくお願いいたしま~~す!!!

3/20(土)16:00~ シネ・ヌーヴォX
3/30(火)18:00~ Planet+1
4/06(火)14:00~ シネ・ヌーヴォX


[幻のソドム城 ウェブサイト]
http://www.sodomujou.com/
※「秘宝館」に制作風景の写真を多数掲載しております。

[ゆうばり映画祭 写真レポート]
http://d.hatena.ne.jp/ketsurikichinkai/
※カテゴリーの「ゆうばりレポート」で記事が出て来ます。

[映画芸術DIARY 批評]

http://eigageijutsu.com/article/124929684.html
※今回のシネドライブで上映の『東京人間喜劇』  監督、深田晃司さんが書いて下さったものです。

[傑力珍怪映画祭 ウェブサイト]

http://ketsuriki.com/


作品の宣伝・批評について
CINEDRIVE2010では、関係者や観客による「作品宣伝」や「作品批評」を随時募集しています。詳細は以下のURLにてご確認ください。

[各作品の宣伝&批評について]

http://cinedrive2010.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-47b1.html

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コメント

『灰土警部の事件簿 人喰山』は、
縁あって、私は完成後、
かなり早い段階で拝見しておりますが
人間の眼というものは、
見たいものを、見たいようにしか見ない、
そんなことを考えさせられる
物凄く面白い作品でした。

にいやさんの解説にある通りにこれは
紙芝居アニメーションでして、静止画
ところが何故か、
動いている気がして来るのです。

という映画の仕組みの興味も
つきないところですけれども
作品自体の内容に関して
いや内容はご覧頂きたいので
ヒ・ミ・ツ!ですが・・・・・
昨年、常本琢招監督の特集上映をした際に
寄せて下さったコメントから
にいやさんは「娯楽映画」を標榜しておられることは
明らかなのですけれども、
もうこの映画は「娯楽映画」も「娯楽映画」
「祝祭映画」の「ドンドンパンパン映画」
その最新形です。

お祭り好きな方、是非是非!

投稿: 戸田光啓@映画侠区 | 2010年3月29日 (月) 07時13分

戸田さん

お久しぶりです。早速の応援コメント、ありがとうございます。
「ドンドンパンパン映画」ってのが嬉しいです。
実は『人喰山』、『ダンプねえちゃん』と『大拳銃』と一緒にドイツの「ニッポンコネクション」で上映される事になりました。
それで今まで字幕作業で大忙しだったのです。
せっかくシネドライヴさんでかけてもらってるのに、宣伝協力に出遅れたのはそういう事情でして。
昨年四月からの「傑力珍怪」、先日の「ゆうばり映画祭」、そして「シネドライヴ」を経て、来月の「ニッポンコネクション」と、延々巡業が続きます。
せっかくの大阪上映なのに、今回は旅費が無い状態で……。
戸田さんやケンシロウさんにもお会いしたいし、大阪校時代の友人や先生、後輩とも会いたいんですが、それは次の機会に。

では、みなさん『人喰山』と、「傑力作品」をよろしくお願いしま〜〜す。

投稿: にいや | 2010年3月29日 (月) 10時53分

 今日、『魔眼』、『人喰山』、『地獄に堕ちたシェークスピア』の3本を観賞させていただきました。
 先に観ていた『大拳銃』を含めて、メジャー会社の映画ではめったにお眼にかからなくなったもの(娯楽映画には必要なものだと
僕は思っていますが)を充満した面白い作品
ばかりでした。
 『人喰山』、僕の地元の岸和田だんじり祭りに勝るとも劣らない祭りっぷりすごかったです。
 各作品の監督、スタッフ、出演者の皆様
ありがとうございました!

投稿: イチロー | 2010年3月30日 (火) 23時41分

イチローさま

お返事遅くなって申し訳ありません。
たった今、コメントに気づきました。

作品、楽しんで頂けたようでホッとしております。『傑力珍怪映画祭』は娯楽派自主映画の上映会として発足しました。
ですが、なかなかそういうタイプの作品はありません。こういう上映会を続けて行くのは難しいものです。

そのうち大阪で本格的に『傑力珍怪in大阪』を開催する事になると思います。その時はどうぞよろしくお願いいたします。
可能ならば、昨年のゲスト作品も一緒も一緒に持って行きたいと思っております。
今回は本当にありがとうございました。
明日からまた「傑力」作品の上映がございます。私は大阪には行けないのですが、他の出品者は上映にかけつけます。よろしければ、劇場に、間野、大畑、伊藤、瀬川がおります。
感想でも賜れば光栄です。

それでは、この度は本当にお世話になりました。いつか大阪でお会いしましょう。
失礼いたします。

新谷尚之

投稿: にいや | 2010年4月 4日 (日) 21時38分

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